第26回JTF翻訳祭に参加しました

第26回JTF翻訳祭に参加しました

去る11月29日、第26回JTF翻訳祭に参加させていただきました。

私が参加させていただいたのはこれで3回目ですが、年々参加者が増えているような気がします。何よりですね。

朝イチから夕方まで、みっちり聴講してきました。

1. Painting with Different Brushes: Lessons from a Multilingual Website 日本の姿をより深く理解する:多言語ウェブサイトの試み

日本のニュースを多言語で発信している「nippon.com」の設立の経緯や、翻訳・レビュー方法のご紹介でした。このWebサイトはいわゆる「オウンドメディア」に近いのではないかと思いますが、弊社で最近「ゼロからの翻訳会社選び」を運営しはじめたこともあって、Webメディア運営という意外な側面から勉強することもできました。講師の方の語り口もとても軽快で、とても良いセッションでした。

2. 実務翻訳者の未来はマーケティング翻訳にあり

弊社が扱う案件でも、Webサイトやプレゼンテーション資料などのマーケティング系のものは確実に増えてきています。このような案件は、原文にただ忠実に翻訳するだけではお客様に求められるものを提供できない場合が多いのですが、かといって「超訳」してしまうのも良くないので、さじ加減がいつも難しいです。「マーケティング翻訳では原文ではなくメッセージを訳す」という言葉が印象的でした。

3. 翻訳管理システム『XTM』のご紹介

 XTMと、文章校正ツール「Acrolinx」のご紹介でした。残念ながらXTMの説明は少なめでしたが、その分Acrolinxについて紹介していただきました。欧米で開発されたツールなのに日本語の校正にも対応しているのはすごいですね。

4. BBCエディターに聞く報道の現場と翻訳・通訳

BBS NEWS japanの編集長の方に、主にニュース翻訳の質問をして進めていく形式のセッションでした。動画に埋め込む字幕の文字数のお話や、人名のカタカナ表記の考え方など、ニュースとITで分野は違えども、参考になるお話がたくさんありました。IT分野に応用できなそうな内容であっても、他業界の話を聞くのは単純に面白いです。

翻訳業界では、横のつながりができることや、そのようなつながりを意識する機会は少ないので、このようなイベントはいつも新鮮でとても勉強になります。来年以降も楽しみにしています。

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