【Trados Studio】翻訳用、レビュー用、リリース用にファイルを開く

【Trados Studio】翻訳用、レビュー用、リリース用にファイルを開く

オフィスの2軒隣にあったビルの解体~ホテル建設工事がやっと落ち着いてきたと思ったら、隣のビルの解体が始まりました。ここ1年ほど、オフィスが断続的にゆらゆらしています。

Trados Studioで翻訳ファイルを開く場合、3種類の開き方(便宜上「モード」と呼びます)があります。「ファイル」ビューでファイル名を右クリックすると、次のような3種類のメニューが確認できるかと思います。

20160927_1.pngそれぞれのモードの違いについてご説明します。

翻訳用に開く

通常の翻訳時に使うモードです。デフォルトのレイアウトでは、TMの検索結果やコメントが画面上部に表示されます。

20160927_2.png

変更したセグメントのステータスは「翻訳中」、確定したセグメントは「翻訳済み」になります。

レビュー用に開く

デフォルトのレイアウトでは、TMの検索結果やコメントが画面下部に表示され、文の前後関係が確認しやすくなっています。

20160927_3.png

「翻訳済み」のセグメントを変更すると、ステータスが「翻訳却下」になります。確定したセグメントは「翻訳承認済み」になります。

また、変更履歴がONになります。

リリース用に開く

デフォルトのレイアウトは、レビューモードと同じです。

20160927_4.png

「翻訳済み」や「翻訳承認済み」のセグメントを変更すると、ステータスが「リリース却下」になります。確定したセグメントは「リリース済み」になります。

こちらも変更履歴がONになります。

レビュー用とリリース用のモードでは、「ホーム」タブにある「レビューの完了」/「リリースの完了」、またはファイルを閉じるときの確認ダイアログで、すべてのセグメントを承認済みにするかどうかを選択できます。

このため、一部のセグメントだけを変更したような場合でも、ファイル全体を「翻訳承認済み」または「リリース済み」にできます。

3つのモードの比較

モード変更後のステータス確定後のステータス変更履歴一括承認
翻訳用に開く 翻訳中 翻訳済み OFF 不可
レビュー用に開く 翻訳却下 翻訳承認済み ON
リリース用に開く リリース却下 リリース済み ON

tips: どのモードで開いているのかわからなくなったら

私だけかもしれませんが、レビュー用とリリース用のレイアウトは似ているので、どちらで開いているのかわからなくなることがあります。

そんなときは、「ホーム」タブを確認します。レビューモードの場合は「レビューの完了」、リリースモードの場合は「リリースの完了」と、異なるアイコンが表示されるので、そこで見分けることができます。

20160927_5.png

tips: 「ファイル」ビューでダブルクリックするとどのモードで開かれるのか

「ファイル」ビューでファイル名をダブルクリックすると、そのファイルを最後に保存した時点のモードで開かれます。

つまり、Aファイルをレビュー用に開いて保存したあとに、Bファイルを翻訳用に開いて保存した場合、Aファイルをダブルクリックすると、レビュー用で開かれます。

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