出題形式が少し変わった第210回TOEIC公開テストを受けてきました(1)リスニング編
前回の記事『翻訳者が教える、「次のTOEICで少しでもスコアを上げたい!」という願いが叶うかもしれない方法』、何かのお役にたっていれば幸いです。
さて、申し込んでいたことをすっかり忘れていた先日の第210回公開テスト、受験票が届いたので受けてきました。今日はその(個人的な)感想をお伝えします。
ではリスニングパートから。
Part 1: 写真描写問題(10問→6問)
写真問題が少なくなりました。今回に関しては割と聞いたまま答える(推測したり考えたりする必要がない)設問ばかりだった気がします。写真を見てナニコレ?というものはありませんでしたし、wheelbarrowのようなTOEICでは良く見かけるけど一般にはあまり使わない単語もなく、易しかったと思います。ゆえに1問でも間違えるとイタかったかもしれません。
今回の問題で初中級の人が迷うとしたら円卓のある誰もいない部屋の写真でしょうか(問題用紙は数パターンあるので、なかった人もいらっしゃると思います)。選択肢をつるっと聞きながしてしまうと「あれ、正解ないぞ???」と一瞬迷ったかもしれません。
Part 2: 応答問題(30問→25問)
ここも設問が少なくなりました。Part 2は選択肢が印刷されていないので、ここが苦手な人には朗報です。
Part 1、Part 2が少なくなり、集中力があるうちに会話問題にうつれるので、勉強や試験から遠ざかっている社会人にはありがたかったです。みなさまはいかがでしたか。
そしてヤマ場のPart 3とPart 4です。
Part 3: 会話問題(1つの会話に設問3つが10セット→同、設問3つが13セット)
Part 4: 説明文問題(1つの会話に設問3つが10セット、変更なし)
Part 3は設問が増えました。今回の大きな変更に3人での会話があったので、心配していた人もいらっしゃると思います。実際には主に2人が話していて、あとの1人はちょっと入ってくるだけだったので、誰が何を言ったか混乱するようなことはなかったと思います。
たとえば、ホテルのコンシェルジュとお客が話していて、何かを指示された秘書がちょっと発言する、といった感じです。今回については3人の役割が明確に違っていたのも分かりやすかった要因でした。
1つ1つの発言はむしろ短くなり、テンポが良くなっていたので、キーワードをしっかり聞き取れていれば難しくなかったと思います。
もう1つの特徴的な変更として、リスニングの問題用紙に2列3段くらいの小さな表が入ってきていました。見たとたん「おぉっ?!」となった人もいると思います(私です)。音声と表の内容から回答する設問があり、だいたい3問中2問目がそれになっていました。2問目で表に見入ってしまうと、3問目に必要な情報を聞き逃してしまうので注意が必要です。
表は質問に答えるときに見ればOKなので、あまりじっと見つづけないようにしてください。
これまでのPart 3、Part 4では、(私は)設問と選択肢の先読みがマストだったのですが、今回に関して言えば先読みは以前ほど必要ありませんでした。人によっては先に読むとむしろ迷うかもしれません。
会話中はしっかり音声に集中して、一気に3問答えていったほうがリズム良く解けます。
心配な方は1問目の設問と選択肢だけ見ておくといいでしょう。1問目は会話のベースとなる情報(どんな職業の人が話しているか、どこで行われている会話かなど)について問われているので、ここを見ておけば何系の会話がなされるのか少し心の準備ができます。先読みできなくてアワアワしていた人には、解きやすくなったと言えます。
公式ページでリスニングのサンプル問題を見ることができます。
次回はリーディングセクションの感想をお伝えします。