翻訳者が教える、「次のTOEICで少しでもスコアを上げたい!」という願いが叶うかもしれない方法
今月5月29日に実施されるTOEICは問題形式が少し新しくなるそうです。申し込んだ方は準備バッチリでしょうか。
社会人になると、急に外国人とやりとりすることになったり、海外出張に手を上げるチャンスがあったり、仕事で日常的に英語を使うわけではないけれども社内の何かで必要になったりという理由で、できるだけ近い日程でTOEICを受ける必要が出てくることがあります。
試験までそんなに日数がない場合に、スコアアップのために何かできることはないでしょうか。
翻訳者でTOEICを受けている人は、英語学習者が「それくらいあったらなぁ」と思う高スコアを保有していることが多いです。私にもたまに裏技を尋ねてくださる人がいますが、正直、裏技なんてものはありません。
ただ、「5点か10点でもいいから神様お願い!」という人に役立つかもしれない悪あがきの方法はあります。
itoの記事『TOEICのスコアで翻訳の力を判断できるか』では、翻訳者はリーディングが大事だという話をしています。翻訳者としてはリーディングの秘訣を伝授したいところですが、短い時間でスコアを上げるとしたらfukazawaのお勧めはリスニングです。
準備
スマートフォンのアプリやICレコーダーで、再生速度を調整できるものを用意します。できれば10%(0.1倍)単位で速度が調節できて、速度を変えても音質があまり変わらないものをお勧めします。上は160%(1.6倍)くらいまでできれば十分です。
私のお勧めは、OLYMPUS ICレコーダー Voice-Trek 8GB DM-4 のようなタイプです。同社のちょっと古いものを使っていますが、ラジオのタイマー録音もできて重宝しています。(ラジオが聴けると防災用品にもなりますよね!)
これにお手持ちの英会話教材、本の付属CD、英語ニュースなどからお好みのものを入れます。新形式では会話問題が強化されているようなので、会話が多いものがいいかもしれません。
あとはこれを毎日聞き続けるだけです。簡単!?ですよね。
使い方
家の中でも通勤途中でも、暇を見つけては再生します。耳をいたわるため音量にご注意ください。注意力を高めるためには、少し小さいくらいの音量がいいと思います。
初めは100%(等倍)で再生してみて、聞き取りづらかったら聞き取れる速さまで10%ずつ遅くしてください。100%で聞けるようなら10%速くしてください。慣れてきたらさらに10%速くします。常に集中して聞くのは大変だし、毎日やることが大事なので、聞き流しだけの日が続いてもOKです。残り2週間を切ったら、修行僧になったつもりで、ありがたいお経と思って聞きましょう。
私の場合は150%くらいの速さで使います。教材にもよると思いますが、元がナチュラルスピードの場合、160%になると単語が認識しにくく効果がなさそうなので、そこまでは速くしません。
これを2週間くらい行うと、本番のリスニングで「は、速い!」と面食らうことが激減するはずです。
リスニングが苦手な人は、ゆっくりスピードから初めて1~2か月やってみると効果が感じられると思います。
なんだ正攻法じゃん、そんな方法知ってるよ、やってるよ、という方はもうTOEIC上級者です!あとは訓練あるのみ。
ちなみに私は、もう何年も前になりますが、この方法でリスニング490点取りました。(満点じゃないところはご容赦ください。)
聴けよ、さらば与えられん。最後のスパートがんばりましょう!