自動車の守護天使
「ガーディアン・エンジェル」と聞くと何を想像しますか?私の場合、遊戯王か、Juno Reactorです。が、今回の記事でご紹介するのは、自動車の守護天使です。
この単語を思いがけずニュースで見てびっくりしたのですが、これは、トヨタが開発しているAIシステムの名前でした。AI技術を活用し、運転中に危ない状況になったら自動的に自動車を制御して危機回避行動をとらせる、文字通り守護天使になる機能とのことです(ニュース記事はこちらを参考にしました)。最近の車には自動ブレーキ機能が実装されているらしいですが、そこからさらに発展した形ですね。
このような機能を持つ車に名前がついたらどうなるのかなあと少し考えてみました。車とAIというと、何かと話題になるGoogleのプロジェクトがありますが、こちらは現在「自動運転車」や「自動運転カー」などと呼ばれているようです(英語はSelf-driving car)。ただし、自動ブレーキやガーディアン・エンジェルで自動化するのは「運転」ではなく「危機回避」の部分なので、この用語をそのまま使うのは難しそうです。ではとぼんやり夢想してみましたが、流れを踏襲して「自動制御車」「自動安全車」だと何を実現しているのかわかりにくい気がしますし、商標の問題もあるとは思いますが、たとえば振り切って「ガーディアン・エンジェル搭載車」にすると、うっかりぶつけでもした日には粛清されてしまいそうな印象を受けます。数十年後に、自動運転機能や自動危機回避機能が実装されて当然の世の中になれば、すべて「車」に収束するのでしょうが。
最近はIoTやFinTechに関連したニュースが多いですが、AIの話題もじわじわ増えてきているように感じます。技術面も興味深いですが、どのような用語が広がっていくのかを観測するのも面白そうです。