根っこの種類を言えますか?
分類は好きですか?
木星の衛星をすべて言えますか?
マッシュルームの部位の呼び方を知ってますか?
これらのどれかに当てはまる人、または子供のころカブトムシの種類や世界の高い山ベスト10を暗記しようとしたことがある人にお勧めの本を見つけました。
『The Order of Things: Hierarchies, Structures, and Pecking Orders』
タイトルが抽象的で一見どんな内容かよく分かりませんが、サブタイトルの『Hierarchies, Structures, and Pecking Orders』がヒントです。
ものすごくおおざっぱに言うと「分類をひたすら集めた本」です。
気候の種類、骨の種類、OSの種類、美術史の区分。
厳密にいうと「分類」だけでなく、電池の構造、世界の7不思議に新・世界の7不思議、テーブルウェアの並べ方など、とにかく「整理・分類・体系化できるもの」を幅広く集めてひたすら並べたという感じです。
どれくらい幅広いかの参考に目次を載せておきます。
- THE EARTH
- THE NATURAL WORLD
- TRANSPORTATION & TECHNOLOGY
- MATHEMATICS & MEASUREMENTS
- RELIGION
- WORLD RULERS
- GOVERNMENT & MILITARY
- SOCIETY & SOCIAL INSTITUTIONS
- THE ARTS
- BUSINESS & ECONOMICS
- HOME LIFE
- SPORTS & RECREATION
- GENERAL KNOWLEDGE & PHILOSOPHY
Googleブックスでも最初の150ページぐらいを読めるので覗いてみてください。
高校時代の日本史図説の巻末に、歴代天皇とか三筆とか都道府県の旧国名とかがまとめて載っていましたが、そういうのを眺めるのが好きだった人はこの本に興奮すること間違いなしです。
一冊持っておけばリファレンスとして何かの折に使えそうな気もしますが、どちらかというと読み物として扱ったほうがいいのではと思ってます。
読み物といってももちろん1ページ1ページじっくり読むのではなく、パラパラ流し読みです。スキミング。スキャニング。自分の気になる項目を集中的に見てみたり、まったく知らないジャンルで何かを発見したり。そのほうが楽しそうです。
ただし、この本は広く多く集めたものなので、個々の項目をより深く正確に知りたい場合は各分野の専門書やWebサイトなどを調べたほうがいいでしょう。
私が購入したのはKindle版ですが、ペーパーバック版はなんと615ページ。
600ページ以上もひたすら何とかの種類、何とかの階層、何とかのリスト...。
分類好きにはたまりません。
分類嫌いには耐えられません。分類嫌いの人は買わないほうがいいでしょう。
著者のBarbara Ann Kipferさんは辞書編集者だそうで、著書も多く、ミリオンセラーもあるようですが、残念ながら日本語化されているものはほとんどないようです。
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