ITシカクノススメ
弊社では主にIT分野の翻訳を行っており、さまざまなIT背景(?)を持ったスタッフが勤務しています。IT翻訳を行いたい場合、翻訳自体に関する知識は翻訳学校などで身につけるとして、IT知識はどのようにすれば身につけられるのでしょうか。
一番効率が良いのは、やはりIT企業に勤めることでしょう。特定の分野に知識が偏るリスクはありますが、周りのプロの作業を見たり、手を出して失敗したりして学べることはたくさんあります。
とはいえ、そうそうキャリアを曲げられない方のほうが多いと思います。そのような場合、資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。最近はITパスポートという比較的簡単に受けられる資格も用意されているので、パソコンアレルギーの方にも挑戦しやすいのではないかと思います。
IPAが提供している資格では、ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者の3つがIT分野を全般的に扱っていて、さらに分野別の資格があります。なお、IPAでは分野別の資格は上級資格扱いのため、応用情報技術者レベルの共通問題が出題されます。ほかにもさまざまな団体やベンダーが専門的な試験を用意しているので、特定の分野のみ詳しくなりたい方はそちらを確認してみるのも良いでしょう。ただし、ベンダーが提供している試験はそのベンダーの製品に習熟することを目的として作られているので、汎用的な知識と製品固有の知識を区別する必要があります。
翻訳者さんの履歴書を拝見すると、英語に関する資格はほとんどの方が所持していますが、ITの資格は滅多に見受けられません。ITは他分野と比較するとさまざまな資格が用意されているため、自分の知識をわかりやすくアピールできる分野です。そう考えるとなんだかもったいない気がしてきませんか?私もがんばろう。