Trados Studio 2014の新機能②~docxファイルへのコメント反映~

Trados Studio 2014の新機能②~docxファイルへのコメント反映~

最近のマイブームワードが「憂う」です。
意味はさておき、上から読んでも下から読んでも同じ響き(しかも文字数は最小限)、なおかつ文頭での出現頻度が低い「う」や、同じくレアな「れ」が使われており、スペシャル感があふれ出ています。漢字がほぼ左右対称なのもポイントが高いです。

Trados Studio 2011には、バイリンガルファイルにコメントをつけられる機能がありました。Trados Studio 2014では、この機能が進化し、生成したファイルにバイリンガルファイルのコメントが反映されるようになりました(docxファイルのみ)。

お客様がTrados Studioを所持していない場合、Trados Studioから生成したファイルに申し送り事項を一覧表で添付して確認していただくことが多いです。しかし、ファイルが増えると、その分、作る側も確認する側も負荷が増えます。
この機能があれば、生成したファイル上で直接申し送り事項を確認できます。



最初にTrados Studio 2014の設定が必要です。
プロジェクトの設定画面を開き、[ファイルの種類]-[Microsoft Word 2007-2013]-[一般]の順に選択すると、[コメントの抽出]グループボックスがあります。
ここで、[Studio の訳文コメントを訳文文書に保持]チェックボックスを選択しておきます。


それでは確認してみます。

Trados Studio上でコメントを追加し(図が小さくてすみません)、


[ファイル]-[別名 (訳文のみ) で保存]を選択して、訳文を生成します。

生成された訳文を開くと、先ほど追加したコメントが反映されています。



自分はアプリ間連携と聞くとテンションが上がるタイプなので、この機能は新機能の中で一番好きです。

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