辞書とマグカップを比べた話

辞書とマグカップを比べた話

上島珈琲店に行って、このマグカップいいな、と思ったのですが、値札を一目見て諦めました。

英和辞典に載っているのは意味というよりも訳語である、という風にいわれることがあります。それは英語学習に関する文脈で批判的な意味でいわれていることが多いと思いますが、しかし実際には、まさに「意味というよりも訳語」をさがして辞書を引くことがあります。

一つ辞書を引いてみて、頭の中にあるその単語の示す意味のイメージと噛み合わない気がするときに、何かないかな、と、別の辞書を引くことがあります。自分の考えていることに近いことが書いてあると、方向性は合っているな、と思うことができます。その先が難しいのですが、それはまたの機会にということで、話を進めます。

電子辞書に搭載されているのを使っているという方も多いと思いますが、訳語をさがす上で便利であると評判の『リーダーズ英和辞典』の新しい版が一年ほど前に出ました。

先日、その新しい版の『リーダーズ英和辞典』を搭載した電子辞書が発表されたので、しかしあれだけ有名な辞書に今さら大きな変化があるのだろうかと調べてみたところ、Amazonのレビューに行き当たりました。

commitmentやinitiativeなど、よく使われるけれども英和辞書の記述をそのまま訳語にすると大変なことになる場合が多い単語について、やはり一語で言い表すのは難しいということがうかがえますが、しっかりフォローされているようです。小さい変化かもしれませんが、かゆいところに手の届く、ありがたいアップデートです。

そろそろ新しい電子辞書の買い時かもしれない、でも6万円は高いし、紙でも1万円か......と思って調べていたら、iOSのアプリがあって、ちょうど半額(マグカップより安い)になっているものがあったので買ってみました。なお、iOSのアプリは、辞書データのライセンスを購入した企業だか人だかが検索用のクライアントを作成する、という仕組みのようなので、データは同じリーダーズでも複数のアプリが販売されるようです。

余談ですが、さすがに辞書ともなると、Amazonのレビューとは思えないくらい固いものばかりですね。
Amazonのレビューで私が一番好きなのは、アメリカのAmazonに投稿された、牛乳に対するこちらのレビューです。awesomeをうまく使えるとネイティブっぽいのではないかと思います。

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