たまには絵本の翻訳でも
先日、衝撃的な絵本に出会いました。長谷川義文さんが翻訳した『どこいったん』です(原書はJon Klassenさんの『I Want My Hat Back』)。
ストーリーも面白いのですが、驚いたのはその訳です!
なんと関西弁!
絵本らしからぬブラックな結末なのですが、そこをほんわかと関西弁でぼかして表現しています。
帽子をなくしたクマが、いろいろな動物(キツネ、ウサギ、カメなど)に帽子を見なかったか尋ねていきます。やがて、さっき尋ねたウサギが自分の帽子をかぶっていたことに気付き、取り返しに行く、というお話。
自分ならどんなふうに訳すか考えてみるのも楽しいです。
下に一部を抜粋してみます(現在手元に本がないので少し違うかもしれません)
■冒頭のシーン
<英語> <長谷川さんの訳>
クマ: My Hat is gone. ぼくのぼうしどこいったん
クマ: I want it back. さがしにいこ
■クマがキツネに尋ねるシーン
<英語> <長谷川さんの訳>
クマ: Have you seen my hat? ぼくのぼうしどこいったん
キツネ:No. I haven't seen your hat. きみのぼうし しらんなぁ
クマ: OK. Thank you anyway. そうか おおきに
■クマがウサギに詰め寄るシーン
<英語> <長谷川さんの訳>
クマ: YOU YOU STOLE MY HAT おい こら おまえ ぼくのぼうし とったやろ
興味がある方は、本屋で英語版と日本語版を比べてみてください。
絵と言葉がぴったりあっていて、とてもすてきな本です。
結末の表現の違いもとても面白いです。
普段は産業翻訳をしていますが、翻訳についていろいろ考えさせられた絵本でした。
ストーリーも面白いのですが、驚いたのはその訳です!
なんと関西弁!
絵本らしからぬブラックな結末なのですが、そこをほんわかと関西弁でぼかして表現しています。
帽子をなくしたクマが、いろいろな動物(キツネ、ウサギ、カメなど)に帽子を見なかったか尋ねていきます。やがて、さっき尋ねたウサギが自分の帽子をかぶっていたことに気付き、取り返しに行く、というお話。
自分ならどんなふうに訳すか考えてみるのも楽しいです。
下に一部を抜粋してみます(現在手元に本がないので少し違うかもしれません)
■冒頭のシーン
<英語> <長谷川さんの訳>
クマ: My Hat is gone. ぼくのぼうしどこいったん
クマ: I want it back. さがしにいこ
■クマがキツネに尋ねるシーン
<英語> <長谷川さんの訳>
クマ: Have you seen my hat? ぼくのぼうしどこいったん
キツネ:No. I haven't seen your hat. きみのぼうし しらんなぁ
クマ: OK. Thank you anyway. そうか おおきに
■クマがウサギに詰め寄るシーン
<英語> <長谷川さんの訳>
クマ: YOU YOU STOLE MY HAT おい こら おまえ ぼくのぼうし とったやろ
興味がある方は、本屋で英語版と日本語版を比べてみてください。
絵と言葉がぴったりあっていて、とてもすてきな本です。
結末の表現の違いもとても面白いです。
普段は産業翻訳をしていますが、翻訳についていろいろ考えさせられた絵本でした。