語順を「~を~に」と「~に~を」で迷ったときは

語順を「~を~に」と「~に~を」で迷ったときは

英日翻訳をしていると、日本語ネイティブでありながら、正しい日本語・自然な日本語とはなんぞやとなってしまうときがあります。そのひとつが「に」と「を」の順番です。迷宮入りしそうになったら、息抜きをかねてちょっと角度を変えてみましょう。

次の2つの文を読んでください。

1. データをファイルに保存する
2. ファイルにデータを保存する

違いが分かりますか?
この「ファイル」と「データ」を身近なものに置き換えて、「パン」と「ジャム」にしてみます。

3. ジャムをパンに塗る
4. パンにジャムを塗る

どうでしょうか。前にある名詞が、より話の中心になっている気がしませんか?
これに形容詞「美味しい」を足してみます。

「~を~に」の場合
5. 美味しいジャムをパンに塗る
6. ジャムを美味しいパンに塗る

「~に~を」の場合
7. 美味しいパンにジャムを塗る
8. パンに美味しいジャムを塗る

目がおかしくなってきました...。句読点がないうえに、短すぎてよくわからないかもしれませんが、「6」と「8」はすっと読みにくく、「美味しい」がどこにかかっているか一瞬考えてしまった人がいらっしゃると思います。

どこを強調したいか、名詞は何か、形容詞など前後についている言葉は何かにもよりますが、困ったときは何かほかの言葉にして並べ替えてみると、ひらめくことがあります。これをやるときは、大きさや関係が似ているものを選ぶのがコツです。この例では「ファイル」>「データ」なので大きさの関係から「パン」>「ジャム」を選びました。

詳しくは日本語文法の本をご覧いただくとして、困ったら面白いものに置き換えて遊んでみてください。

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