United we stand, divided we fall.

United we stand, divided we fall.

6/18付けのThe Economistで、表紙になった記事のタイトルが「Divided we fall」でした。英国の国民投票の直前で、Brexitに関する記事です。この「Divided we fall」、少し前にどこかで見たなと思ったら『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で見かけていました。

この「Divided we fall」は「United we stand, divided we fall」から取られています。 欧米で人々に団結を呼びかけるときにたびたび使用されてきた標語です。冒頭で紹介した2つの例のように後半の「Divided we fall」が使われる場合と、前半の「United we stand」が使われる場合があります。前半を取るか、後半を取るかは、状況や訴えかけたい内容によって変わりそうですね。

元の「United we stand, divided we fall」は、イソップ物語『The Four Oxen and the Lion』に出てきたのが始まりとも言われています。体の大きな牛が数頭固まって警戒していると、ライオンといえどもなかなか襲うことができません。ところが1頭ずつバラバラに離れていると、体が大きくても簡単に仕留められてしまい、すべて食べられてしまいます。この話の最後に教訓として出てくるのが「United we stand, divided we fall」です。

「団結すれば立ち分裂すれば倒れる」。キャプテン・アメリカも英国も分裂によってどうにかなってしまうのでしょうか。

このイソップ物語、日本語版では「3頭の牛とライオン」「3頭の雄牛とライオン」などと訳されています。なぜか牛の数が3頭になっています。三人寄れば文殊の知恵、三本の矢など、日本人は「3」に団結のイメージがあるからでしょうか。原文に「each went off to pasture alone in a separate corner of the field.」とあるので、四角い土地をイメージすると、四隅に牛がいる、つまり原文どおり4頭の牛がいたほうがいい気がします。

「United we stand, divided we fall」についてはWikipediaの説明が参考になります。興味があったらぜひご覧ください。

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