Trados Studioのときどき便利なショートカット
Trados Studioにはキーボードショートカットを設定できる機能が山ほどあります。中には、キーボードショートカットの設定画面を見てはじめて存在に気付く機能もあります。その1つをご紹介します。
エディタ画面でショートカットを割り当てられる機能の1つに、「行の末尾まで削除」というものがあります。
デフォルトではCtrl+Dに割り当てられているようです。うっかり押す可能性がないこともない組み合わせのようなので、使う気がない方は変更してしまうといいかもしれません。
ちなみにmemoQでも同様の機能が同じキーに割り当てられているようです。
何をする機能かというと、だいたい名前のとおりです。カーソルがあるところから後ろを、文節の末尾まで削除します。名前は行(英語ではrow)で、実体は文節です。Trados Studioにおいては、文節が論理行にあたるということですね。正規表現でもそのように扱われているので、行末をあらわす$は文節の末尾にマッチします。
memoQではrowではなくsegmentとなっているようでした。日本語のローカライズはたぶん文節となっていることでしょう。
使わない人はまったく使わない機能ではあるものの、高機能なテキストエディタにはだいたいこのような機能があり、テキスト編集においては由緒ある機能です。
原文からコピーしたときや、ファジーマッチを書き換えるときなどに、ここから後ろはもういらない、ということがたまにあるのではないでしょうか。そんなときにちょっと便利です。存在を覚えていられるかどうかが問題です。
タイトルを考えているときに、「ときどき便利なTrados Studioのショートカット」としそうになりました。違った意味に読めるのでよろしくないですね。