「越える」と「超える」
「異字同訓」の漢字の使い分けに悩むことがあります。
個人的に、何度も調べているのになかなか覚えられないものが「超える」と「越える」の使い分けです。
国語辞典でも同一項目としてまとめて説明されている場合も多く、また、『記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集』の説明では、
【越】ある地点や物の上・時期をこえて先へ行く、年月を経る、越権
【超】一定の分量・限界を過ぎて先に行く、基準を上回る、追い抜く、超過
とありますが、一読しただけでは今自分が知りたいケースがどちらに該当するのかはっきり分からない場合もあります。
いくつか例を挙げますので、どちらの漢字を使うか考えてみてください。
- 想像をこえる
- 一線をこえる
- 党派をこえて
- K点をこえる
- 理解をこえた存在
- 県境をこえた合併
- 国境をこえた愛
- 素人の域をこえる
いかがでしょうか。(私のように)何となく理解があいまいかもしれないと感じた方は、一度ほかの使用例も含めて整理しておくとよいと思います。
「異字同訓」の漢字の使い分け例につきましては、文化庁による2014年の報告がありますので、そちらも確認してみてください。