文を切ったりつなげたり

文を切ったりつなげたり

日本語の文章で1文が長くなると、言いたいことがぼやけてしまったり、主語と述語のつながりがおかしくなってしまったりすることがあります。反対に短い文が続くと、ブツブツ切れて読みにくくなったり、同じ言葉が主語として何度も繰り返されてしつこくなってしまったりすることがあります。こういうときは、文を途中で切るか、次の文とつなげると読みやすくなることがあります。

(製品名)は、技術者向けの高度な機能を提供します。(製品名)は、操作画面が直感的で非常に使いやすくなっています。(製品名)は、トレーニングを受けなくてもすぐに使用できます。(製品名)は、低価格でお求めやすい新製品です。

このような文章は歯切れがいいとも言えますが、製品名が何度も出てくるので少ししつこい感じを受けます。文をつなげて製品名の登場回数を減らしてみましょう。

(製品名)は、技術者向けの高度な機能をお求めやすい低価格で提供する新製品です。 操作画面が直感的で非常に使いやすくなっているため、トレーニングを受ける必要はありません。

2つ目の文は主語が明らかなので、「(製品名)」を省略しました。これも繰り返しのしつこさを軽減するために有効な方法です。

短い文が連続したほうがいいのか、長い文にまとめたほうがいいのかは、もとの資料がどのようなものか、だれを対象としているかなどを考慮する必要があります。また、主語を省略したり、セグメントをまたいで訳文をつなげたりすると、ほかのプロジェクトでTMを流用したときに意味のとおらない訳文ができてしまう可能性があるので、TMの流用性の観点からはあまり多用しすぎないほうがいいと言えます。

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