chromeの仕事
chromeといえば......Google ChromeやGoogle Chrome OSなど、Google社にまつわる固有名詞を連想される方が多いのではないかと思います。なぜWebブラウザにChromeという名前がついたのかというと、こちらにある通り、
・スピードを連想させる言葉である
・GUIを指す用語である
などの複合的な要因によって決まったようです。
では、chromeのどこに「スピードを連想させる」「GUIを指す」要素があるのでしょうか。まず普通に辞書を引いてみると、「クロム」「クロムめっきする」などの意味が出てきます。chrome自体chromiumを縮めた言葉で、もともとはこういう意味のようです。
クロムめっきの用途の1つに自動車部品があったということで、chromeという言葉からはピカピカした自動車を連想することができるようです。「スピードを連想させる」のはここから由来したものと思われます。
立ち返って、自動車部品も連想させるということで、そこから転じてGUIのパーツを指すようになったと考えられているようです。日本語でも読めます。
この意味では、かつては悪いニュアンスで使われていたふしがあります。最近はニュートラルな受け止め方をされているようです。「用語」として定着したということでしょうか。
というわけで、自動車とコンピュータの本場がどちらもアメリカであったゆえか、chromeという単語はややこしい仕事を任されているようです。しかし、Chromecastあたりまでくると、もう元がなんだったかわからなくなりそうです。今後はいったいどうなっていくのでしょうか。