表のtotal

表のtotal

You Suck at Excel with Joel Spolskyという動画を観ました。有名人であるJoel Spolskyさんの紹介はWikipediaにお任せするとして、動画の内容自体はExcelの便利な使い方の説明です。SpolskyさんとExcelが結び付かない方は、やはりWikipediaをご覧ください。
テーブル機能ってそんなに賢いものだったんだな、などといろいろ勉強になりました。しかし、一番気になったのは、タイトルに挙げたtotalという単語の使い方でした。
表を作って、テーブルとして設定して、テーブルの機能で一番下にtotalの行を追加する、というデモをしているところがあります。totalの行に表示する内容は列ごとに設定が可能だということを紹介するために、給料の合計、身長の平均......と設定しているのを見て、totalが「合計」ではなく「全部の」に近い感じに見えているのだろうかと不思議に思いました。
ちょっと調べてみたところ、日本語の問題のようでした。英和辞典でtotalの名詞のところを見ると、「合計」、「総計」、「総額」などが出てきます。国語辞典に切り替えて調べると、合計は合の字があるので合わせることになり、総計は総の字なので合わせる以外の処理もできるようです。表のtotalの訳は「合計」より「総計」の方がいい、ということなんですね。
Excel2010で確認したところ、日本語版のExcelでは「集計」となっています。集計は辞書の定義によると足してしまうことになるようです。「合」の字は避けたいけど「総計」はわかりにくいかな、というような配慮があったのかもしれません。集計して平均する、であれば奇異に感じる人はあまりいないのではないでしょうか。
というわけで、総計という単語はただ何となく存在しているものだと思っていたのは、とんだ早計でした。

この記事を読んだ人にオススメ