「の」だらけにしないためにできること

「の」だらけにしないためにできること

暑いです。暑くてもうどんはあたたかいものが食べたい fukazawa です。

出現箇所に応じて、訳文の文体を敬体(ですます調)、常体(である調)、体言止めなどに統一するように指示されることがあります。どの文体でもときどき発生するのが「の」問題です。

連続する「の」は、できれば 2 つ、難しい場合は頑張って 3 つまでにおさめたいところです。訳してみて「の」が多くなってしまった場合は、次のことを検討します。

① 文体を変える(「体言止め」⇔「である調」など)
②「の」をほかの言葉に置き換えたり、言葉を足したりする
③ ほかの表現に変える

ここで、無理に「の」をたくさん使った例を見てみましょう。

『リモートサイトのサーバの冗長電源の故障の対応』
目が回りそうです。
これをセクションの見出しと想定して、不自然にならないように「の」を減らす工夫をしてみましょう。

① 文体を変える(「体言止め」⇔「である調」など)
『リモートサイトのサーバの冗長電源の故障に対応する
「の」が3つだと、まだ多い印象がありますね。UI など、出現箇所によってはこの変更ができない場合もあるので注意が必要です。

②「の」をほかの言葉に置き換えたり、言葉を足したりする
『リモートサイトにあるサーバの冗長電源故障した場合の対応』
③ ほかの表現に変える
『リモートサイトのサーバの冗長電源に関するトラブルシューティング

ほかにもさまざまな工夫ができそうです。

この例のように、タイトルや見出しの場合は、同レベルにあるタイトルや見出しの表現と並んだときに違和感がないように気を付ける必要があります。スタイルガイドなどの規定により、どうしても体言止めにしなければならないケースもあります。いずれにしても、できるだけ「の」まみれにならないように気を付けたいものです。

「の」を連続させがちで、つい見落としてしまいそうだという人は、文章校正ツールなどでチェックすることをお勧めします。

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