英語の重ね言葉

英語の重ね言葉

同じ意味の語を重ねた言い方を「重言」「重ね言葉」などと言います。

・保険証が必ず必要です。
あらかじめ予定していた手順に従います。
価格が大幅に下がりしました。
(以上、TC協会『日本語スタイルガイド第2版』より抜粋)

強調の意味で使用される場合や既に定着している表現など、
慣例的に許容されている場合もあり、
一概に日本語として不適切とは言い切れない部分もありますが、
テクニカルライティングの世界では使わないのがよしとされています。
(少し古い記事ですが参考までにこちらもどうぞ。「つい使ってしまう重複表現ランキング」)

この重ね言葉ですが、英語では「redundant phrases」「redundant expressions」などと言われるようです。

↑ここらへんのサイトに事例が紹介されています。

事例にも挙げられていますが、次の表現は IT 関係のテクニカルドキュメントでも見かけることがあります。
add an additional~

グーグルで「"add additional" OR "add an additional"」で検索すると 90,700,000 件だったので、
冗長表現とは言いつつも日常的に使用されているのだろうと思います。

この英語に引きずられているのだと思いますが、ネット上の翻訳文書でも「追加の~を追加する」という表現をよく見かけます。
ちょっと検索してみただけでも、いろいろ引っ掛かりました。

・バックアップに追加のディスクを追加する
・プレゼンテーションに追加のスライドを追加する
・~を実行したときに追加のパーミッションを追加する
・エディターで追加のメソッドを追加する

...いかがでしょうか。
ということで、日本語と合わせて英語の重ね言葉にも気をつけよう、と思いました。

ついでですが、こんな例もありました。

この記事を読んだ人にオススメ