話し言葉と書き言葉

話し言葉と書き言葉

もうすぐゴールデンウィーク。計画はたてましたか? こんにちは、b-kun です。

IT 翻訳では、「話し言葉」は使用しないよう規定されていることが多いです。

だから → したがって
でも/だけど → しかし
とても/すごく → 非常に
いっぱい → 多く/数多く
ちょっと → 少し 答える → 回答する
たいてい → ほとんど
といった → など

次の英文を翻訳すると・・・
英文: Check whether AAA is running

1) AAA が実行中かを確認します
2) AAA が実行中かどうかを確認します
3) AAA が実行中かどうか確認します

それぞれ日本語として間違いではありません。
ただし、書き言葉としては 2) が適切です。

1) 「かを確認します」は話し言葉なので×
3) 「かどうか確認します」(「疑問詞...か」のあとに助詞「を」がないため話し言葉となる。

ただし、3) の言い回しもよく使用されており、許容される場合もあります。
この言い回しは翻訳者さんやレビューアによってゆれることが多いので、統一性が重視されるドキュメントでは最初に使用方法を確認したほうが良いです。

次の英文はどうでしょう?

You can use applications such as AAA and BBB

1) AAA や BBB といったアプリケーションを使用できます。
2) AAA や BBB などのアプリケーションを使用できます。

1) の「といった」は話し言葉になるので、2) が適切。ただし、「といった」も実際はIT 翻訳およびビジネス文章でよく使用されています。

書き言葉を気にしすぎると、堅苦しく読みづらい文章になってしまうこともありますので、
ドキュメントの内容や用途、クライアント様の言い回しの好みなどに応じて、柔軟に読み手が分かりやすい文章にするのが良いように思います。

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