「および」の使い方

「および」の使い方

ここ数日、ロンドンオリンピックの話題でもちきりですね。選手の皆さんの努力が結果につながるととても嬉しいです。
こんにちは、スポーツは結果を確認してから観戦する b-kun です。

IT 翻訳では、言葉の表記のゆれをできるだけ少なくして、表記を統一する必要があるため、「スタイルガイド」という日本語表記規則に従って翻訳します。

クライアントごとに「スタイルガイド」の規則は異なりますが、「および」の使い方は、次のように決められていることが多いです。
語句を 3 つ以上並列するときの「および」の使い方:
1) A、B、および C
2) A、B、C など
(使わない例: 「A、B および C」)

実は私、これが文章作成における標準的なルールだと思っていたのですが、IT 翻訳での一ルールにすぎないことにしばらくたってから気が付きました。

並列表記は、「A、B および C」のように、最後の 2 つの語句を「および」で接続し、それ以外は読点で接続するよう明記している文章ガイドもありますし、公用文でも、「A、B および C」をルールとしていることが多いです。
ほかにも、すべての語句を「および」で接続する、最初の 2 つの語句を「および」で接続するなどの表記があります。

明確な決まりはないようなので、使用状況に合わせて使い分ければよいと思います。

以前、「A、B および C」の表記にする翻訳者さんがいて、スタイルガイドに合わせて「A、B、および C」にするよう何度お願いしても頑に変えない方がいました。
「および」の用法に対する信念がおありだったのかもしれませんが、そこは IT  翻訳のルールとして柔軟に対応していただきたいものです。

私は、日常においても文章が IT  翻訳スタイル準拠になってしまうようになりました。これも職業病ですね。

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