patina

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7月も最後の日となりました。明日から8月ですね。いま1か月夏休みがあったら何しよう、と妄想で楽しむインドア派のfukazawaです。

さて。オリンピックイヤーなのにテレビの売れ行きが芳しくなかったというニュースを見て思い出しました。我が家のさまざまな家電が10年over15年overになりまして、目下買い替えを検討しているのです。意識しているせいか、今までよりやたらと家電製品のCMが目に入るようになりました。
洗濯機や掃除機だけでなく、パソコンやスマートフォンも、新しいものは何でもよさそうに見えてしまいます。しかし、AppleのCMが流れた途端、それらのすべてが陳腐に見えてしまうのは私だけでしょうか。デザイン戦略、イメージ戦略の効果ってすごいですね。

そんなApple社のiPhoneについて、ちょっとおもしろいニュースがありました。初代iPhoneが発売される前に、ソニー風のデザインで試作されたことがあったそうです。

5年以上前でしょうか、NHKの「デザインウォーズ」をご記憶の方はいらっしゃいますか。Appleがソニー風のデザインを検討していたのとちょうど同じと思われるころ、スウェーデンではソニーエリクソンのデザイナーミーティングが行われていました。議題はもちろん携帯電話のデザインです。世界各国から集まった若手中心のデザイナーがアイデアを出し合い、ひとつのコンセプトにたどり着きました。それが「patina」です。新しいものが次々と世に出され、すぐに古くなっていく携帯電話に、たとえば革製品や銅像のような「使い続けることで生まれる風合いの良さ」のようなものを与えられないか、という考えでした。店頭でXperiaを見ると、それは今も生きているのかとしみじみ思ってしまいます。

iPhoneはXperiaよりさらにシンプルで、代を重ねてもデザインにほとんど変更が加えられていません。同一の端末を長く使うわけではありませんが、こうして続いていくブランドそのものにpatinaが付いていく感じがしました。

IT業界もWeb業界も日進月歩ですが、その中でシーブレインにも徐々にpatinaが備わっていくといいなと思います。

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