July に思う

July に思う

今年ももう7月に入りました。
早く梅雨も明けてくれるといいですね。初登場の ito です。

ご存じの方も多いと思いますが、July の語源は古代ローマのジュリアス・シーザー (Julius Caesar)です。
梅雨時の暇つぶし(?)に、ジュリアス・シーザーに関連する語を集めてみました。




[初級編]
Caesarean section:帝王切開
由来については諸説あるようです。
シーザーがこの方法で産まれた説。
「切る」の意味のラテン語(caesarea)が、ドイツ語(Kaiser)経由で日本に入ってきた際に、Kaiser をカエサル(帝王)と誤った説、など。
オンライン版の merriam-webster と oxford dictionary には、「シーザーが帝王切開で生まれたから」説が載っていました。

czar:ロシア皇帝、専制君主、(特定の業界・分野の)権威
IT 技術文書やビジネス文書でもたまに見かける単語です。database czar、economic czar など。

[中級編]
jersey:ジャージ
英仏海峡チャネル諸島の一つ Jersey 島から。
シーザーがこの島に自分の名前をつけ、それが英語読みされ、さらになまって jersey になったそうです。
ジャージー牛、ニュージャージー州のジャージーもこの島が由来だそうです。

[上級編]
salmon:サケ、サーモン
シーザーが遠征していた際に、川を上る鮭を見て "SALMO" (跳躍) と叫んだことから。

[番外編]
Caesar salad:シーザーサラダ
シーザーの好物だったから...ではなく、考案者のシーザー・カルディーニ(Caesar Cardini)氏の名前から。
ジュリアス・シーザーとは無関係と説明されることも多いですが、ファーストネームの Caesar はもともとはジュリアス・シーザーから来てると思うので、全く関係無いとも言えないように思います。

ちなみに各国語でのシーザーの読みは以下の通りです。
 英語:シーザー
 イタリア語:チェーザレ
 フランス語:セザール
 ドイツ語:カイザー
 ロシア語:ツァーリ

元々のラテン語の 「カエサル」 が、ローマ君主の称号として使われるようになって、ドイツ語やロシア語では、そのまま「皇帝」の意味の普通名詞になっていますね。

今日も translation czar を目指して奮闘中です。

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