ゲームの取説の翻訳をみてみよう
先日、ニンテンドークラシックミニファミリーコンピュータが発売されました。
海外ではNES Classic Editionとして販売されているようです。NESはNintendo Entertainment Systemの略で、いわゆるファミコンのことです。
収録されている30タイトルの説明書も復刻されているということをArs Technicaの記事で知り、英語版と日本語版を見比べてみました。
まず、収録タイトルが一部異なる、ということがわかります。
次に、ロックマンがMEGA MANだったり、悪魔城ドラキュラがCastlevaniaだったりという、有名なタイトルの違いもあります。
そして、説明書の中身を見てみると、基本的には日本語から英語に、原文に忠実な翻訳がされているようでした。ただ、レイアウトがうまく調整されていて、中身が一部変わっているところもあり、翻訳だけではない手が加わっている形跡もみられました。結構予算があったんだなあ、とか、つい職業病的なことを考えてしまいました。
理由がよくわからない、微妙なずれを1つ見つけたので、ご紹介します。
ドクターマリオの説明書で、作品の世界観を説明するためのページを見ると、日本語では次のようになっています。
「新種のウィルスが発見されて、それがどんどん増殖を始めました!!」
「何!それは大変だ。ようーし、さきほど出来上ったばかりの特効薬で退治してくれるわ・・・・・・・・こいつはよく効くぞ!!」
えー、いろいろツッコみたいのを我慢して、英語版を見てみましょう。
"One of the experiments has gone out of control. The viruses are spreading quickly!"
"Oh No! We've got to do something! I have just developed a new vitamin that should be able to take care of it. I sure hope this stuff works!"
というわけで、特効薬で戦いたい積極的な方は日本語版、栄養を摂って乗り切りたい堅実な方は英語版をお楽しみください。難易度は......たぶん同じです。