机の上にあって、ときどき使っている辞典

机の上にあって、ときどき使っている辞典

たぶん10年以上前から、電子媒体で提供されている辞典を使うことが多くなっています。それでも、すべての辞典が電子データとして入手できるわけではないので、ときどき紙の辞典も買います。買ったはいいものの......というものを紹介するのも申し訳ないので、実際に使うことがあるものを紹介します。といっても、自分で買って、机の上にあって、紙で、よく使うもの、と絞っていくと、その条件に当てはまるのは2冊だけでした。

1. 『てにをは辞典
日本語のコロケーションの辞典です。国語辞典やWebの検索で済むことも多いので、毎度使っているというわけではありません。IT翻訳の仕事では、なんか不自然な言い回しだな、と思っても、定着しているんだからこう言うしかあるまい、と訳語を決めることもあります。なんにしても、正しいのかわざわざ確認しないといけないような表現を使うべきか、という問題は残ります。

2. 『The Synonym Finder
英語のシソーラスです。英日翻訳の訳語を考えていて、この単語からこの訳語はちょっと遠いかな、と迷ったときに使います。普通の使い方ではありません。評判のいいシソーラスなので、原文のライターが使っていたかもしれない、という淡い期待を込めています。こちらもやはり、それほど遠くはないみたいだな、と確認はできても、さて、どうしようかな、と悩み続けるはめになります。

コロケーションとシソーラスに共通していえるのは、使用頻度が低めで、電子化が遅れがちである、ということですね。上記の2冊にはまだまだ働いてもらうことになりそうです。

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