操作の流れや目の動きを意識する
寒いです。加圧トレーニングをすると寒さに強くなると聞きました。今からやって間に合うなら試してみたいです。
翻訳やレビューをするときは、翻訳支援ツールを使って英文と訳文を1対1で見ています。英文の意味が過不足なく日本語になっていればOKと思ってしまうのですが、翻訳物を見る人は訳文しか目にしないので、できるだけ違和感がないようにしたいものです。
たとえば
【A】[スタート] - [すべてのプログラム] - [アクセサリ] の順にクリックし、[ファイル名を指定して実行] を選択します。
と
【B】[ファイル名を指定して実行] を開くには、[スタート] - [すべてのプログラム] - [アクセサリ] の順にクリックします。
の2つの文を見てください。1つの英文からAパターンとBパターンの両方の訳が考えられるとします。
英語と日本語だけ見ていたらどちらもOKになってしまいますが、たとえば操作手順書で(1)、(2)、(3)・・・と手順が続く場合はAパターンにしたほうがいい場合があります。
セクションA: XXXXファイルを作成する
(1)一度ログオフし、もう一度ログインします。
(2)[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] - [アクセサリ] の順にクリックして、[ファイル名を指定して実行] を選択します。
(3)[名前] のテキストボックスに「diskmgmt.msc」と入力し、[OK] ボタンをクリックします。[ディスクの管理] ウインドウが開きます。
このような手順が書かれている場合は、表示される順番、目の動きの順に従って UI が並ぶようにすると読者が操作しやすくなります。
Bパターンは、先に [ファイル名を指定して実行] が一度出現している場合に使うとよさそうです。
この画面は [ファイル名を指定して実行] で「diskmgmt.msc」と入力すると表示されます。[ファイル名を指定して実行] を開くには、[スタート] - [すべてのプログラム] - [アクセサリ] の順にクリックします。
「表現の好み」で片付けずに、流れとして自然か、読む人にとって操作しやすいかどうかも意識しながら翻訳したいものです。
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