タイトル・見出しを訳す
今年は、今日 9 月 8 日が中秋の名月です。横浜のお天気はイマイチですが、お団子の準備はバッチリですか? 秋といえば食欲の秋、いろいろ楽しみな fukazawa です。
マニュアルや技術文書を翻訳する場合、タイトルや見出しの訳は、ある程度文言が決まっていることがあります。たとえば、「About ~」 を 「~ の概要」(場合によって「~ について」) と訳したり、「What's New」 を 「最新情報」 や 「新機能」 と訳したりします。
あるオンライン辞書で 「What's New」(大文字始まり) を調べてみたところ、「新製品紹介、新着情報」 と出てきました。近いと言えば近いですが、現場で良く使われている訳が、辞書をぱっと引いてズバリ出てこないというのも技術翻訳のポイントではないかと思います。
このような半ば定型の訳は、知っているのと知っていないのとではだいぶ違います。TM をよくよく検索するか、似たような系統の文書を Web で検索するか、数をこなして知識として身に着けるかしないと、レビューに出して恥ずかしい思いをすることになります。
このように、技術翻訳ではある程度の型のようなものがあるタイトル&見出しですが、書籍となると少し事情が異なるようです。
(技術関連の書籍ではあまりないとは思いますが、) 翻訳者が翻訳を終えたあと、その内容やマーケティング的な要素を踏まえて、出版社の人がタイトルを付けることも多いそうです。そのため、翻訳本には原題とかけはなれたタイトルがつくこともあるんですね。
翻訳本を読んで、いかにも日本で流行りそうなキャッチーなタイトルだとか、タイトルと中身がなんだか違うぞと思ったときは、原題をチェックしてみると面白いですよ。
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