「迷ったら直訳」 に物申す

「迷ったら直訳」 に物申す

翻訳していて、意味が複数に解釈できるとき、技術的によくわからないとき、どうしていますか?
実務翻訳の業界には、「迷ったら直訳」という鉄則があります。

しかし、この鉄則は少々くせものです。
そもそも、どうしてこのように言われているのでしょうか?
・誤訳と指摘される可能性が低い
・翻訳効率がいい
・チェックや表現の統一が簡単

翻訳者と翻訳会社にとってはメリットがあります。
でも、クライアントや、ドキュメントを利用するユーザーのことは配慮していないのでは?

結果的に意味不明な日本語がずらずら並んだドキュメントになってしまっては、ユーザーにとっては使い物になりません。

「迷ったら」というところも、人によって解釈が異なるのが問題です。
A) パッと見た感じわからない
B) 少し調べてみたけど、よくわからない
C) 詳しく調べてみたけど、やっぱりわからない

翻訳対象物の技術に精通していない人が、A) の状態で直訳すると、直訳だらけのドキュメントになってしまいます。
当社では、ユーザーが読みやすいドキュメントを提供するように心がけているので、直訳ばかりだとレビューの段階でほぼやり直しになります。

実際にレビューしていて、ありがたいな、と感じる翻訳者さんは、
「迷ったら調べて、それでもわからない場合はコメントする」 
人です。

現在、当社では、フリーランスの翻訳者さんを募集しています
迷ったら調べてコメントしてくださる翻訳者さん、正確かつユーザーが読みやすいドキュメントにしようと心がけている翻訳者さん、ぜひ、当社のトライアルを受けてみてください。
どうぞよろしくお願いいたします。

この記事を読んだ人にオススメ