「統合」と「連携」

「統合」と「連携」

春の嵐が過ぎて、気が付けば日没時刻がずいぶん遅くなりました。終業後に外が明るいと、ついつい寄り道してスイーツを買ってしまうfukazawaです。

日本語で立ち止まる場合は敬語関連であることが多いのですが、最近それ以外の言葉で立ち止まりました。それは「統合」と「連携」です。


和英辞典で引いてみました。

   【統合】 integration、unification、consolidation など
   【連携】 cooperation など

代表的な単語をざっと見たところ、両方の意味を持つものはなさそうです。
では、それぞれの英単語を「統合」、「連携」と訳して問題ないかというと、どうもそうではなさそうなのです。

これらの単語が出てきた場合は、日本語の「統合」と「連携」がどのような意味であるか、また、原文ではどのような意味で使われているかを考えて翻訳したほうが良さそうです。

今度は国語辞典を引いてみました。

   【統合】 2つ以上のものをあわせてひとつにすること。
   【連携】 互いに連絡をとり協力して物事を行うこと。


こちらから考えると、割とイメージがつきやすいのではないでしょうか。

「統合」は、結果として一つにまとまってしまう場合。

  <例>
  ・製品Aに製品Bを統合して、製品A' をリリースしました。
  ・サービスCとサービスDを統合して、新たにEというサービス提供する予定です。

「連携」は、元のものがそれぞれそのまま存在する場合。

  <例>
  ・P社とQ社が連携して、環境に配慮したソリューションを開発中です。
  ・SNS(1)とSNS(2)を連携させると、どちらか一方に投稿した場合に、もう一方にも反映することができます。

気になる言葉が出てきたときは、英日以外も調べてみると理解が深まる気がします。

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