シーブレインの社内翻訳チェック

シーブレインの社内翻訳チェック

先日、テレビをつけたまま新聞を読んでいたら、「次回はグリコーゲン鉄道にご案内します」という番組告知が聞こえました。驚いて画面を見ると「由利高原鉄道」と書いてありました。このCM、何度聞いても毎回驚くfukazawaです。

今日はシーブレインの社内で行なっている「翻訳チェック」についてお話しします。
 シーブレインでは、社内外の翻訳者が翻訳したものを必ず社内のスタッフがチェックしています。チェック時に確認する項目は、原文と訳文の対照(誤訳や訳抜けがないか)、用語やスタイル、日本語の読みやすさ、技術的な内容などさまざまです。シーブレインではこれらの項目を組み合わせて、いくつかの「チェック方法」を設定しています。原文の難易度や担当した翻訳者のスキルなどのさまざまな要素に応じて、プロジェクトマネージャーがいずれかの方法を選択し、スタッフはそれに従ってチェックを行います。

仮に6つの「方法」があるとします。
すべての要素を念入りにチェックする、時間と手間を最もかけるものを「A」、用語やスタイルガイド違反のチェックをメインとしたスピード・ボリューム重視のものを「F」とします。





 たとえば、更新率がほんのわずかである場合、登録翻訳者の中でも信頼の厚い、高いスキルを持つ翻訳者が担当した場合などは、「E」でチェックを行います。

下から2番目の「E」でチェックをしているというと心許ない印象を受けるかもしれませんが、翻訳の時点で一定の品質が確保できていることを確認したうえで行なっていますので、決して早かろう悪かろうではありません。効率的に作業することで納品日を調整したり、大量のファイルがあるプロジェクトを複数のスタッフで作業する場合でも品質を安定させたりすることができるため、これはこれで重要であると私たちは考えています。

更新率が低~中の場合、高度な専門知識を必要としない一般読者向けの内容である場合などは、標準的な「D」でチェックを行います。

少し上の「B」の方法を使うのはどういう場合かというと、難易度が高く、しっかり読んだほうが良いと判断したものや、登録して日の浅い翻訳者が担当したため、重点的にチェックして細かなフィードバック返したい場合などです。


このように、シーブレインでは、効率化と品質の安定を図るための取り組みを色々と行なっています。お客様からヒントをいただくこともありますし、スタッフからアイデアが出ることもあります。翻訳チェックで発見したことや学んだことは、社内・社外のスタッフで共有して、さらに良い品質で提供できるように頑張っています。

翻訳者を目指しているかたは「翻訳がやりたい」という並々ならぬ熱意を持って勉強されていると思います。「翻訳チェックじゃなくて翻訳がやりたい」とかたくなにならず、翻訳チェックから始めることで、翻訳に役立つ色々な気づきが得られますよ!

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