画像の翻訳
ローカリゼーションチームに新しく翻訳者が加わり、昨日の夜は、関内「ビストロ酒場MarineClub」で歓迎会でした。
前回は画像の編集方法を取り上げてみましたが、今回は画像の翻訳についてです。
ドキュメントの本文の翻訳と同じように、ドキュメントに含まれている画像のテキストも翻訳します。通常の翻訳作業では、SDL Trados を使用して翻訳用のファイル (ttx など) を作成し翻訳を進めますが、Word や PowerPoint などテキストボックスを使用しているものを除き、本文中にある画像のテキストはテキストとして認識されません。そのため、画像のテキストを抜き出し、本文とは別に翻訳ファイルを用意して作業を進めます。
ハンドオフ時に提供されたソースファイルで、画像がどのように入っているかを確認し、画像がイメージデータの場合は、画像内のテキストを全て抜き出します。eps などテキスト形式で保存が可能なイメージもありますが、png や bmp など完全にイメージになっているものは、画像を見ながらテキストを入力します。高性能な OCR 機器があれば印刷したものを読み込ませるだけで済むかもしれませんが、やはり内容の確認は必要です。
テキストを抜き出したら、可能であれば画像ファイルと一緒に doc ファイルにします。doc 形式は Trados 2007 を使用すると、このまま翻訳できるため、画像を添付しておくことで翻訳者は画像を見ながら翻訳を進めることができます。また、本文の翻訳ファイルと一緒に作業を進めます。本文と一緒に翻訳やレビューを進めることにより、用語の揺れを防ぐことにも繋がります。出来上がった時に、画像のテキストと本文のテキストが違う、なんてことにはならないように事前に気を付けることも大切です。