ttx ファイルのタグエラー

ttx ファイルのタグエラー

当番くんにすっかり忘れられていると思っていましたが、ようやく割り当て通知がきました。タグのエラーについてです。

通常のローカライズの作業では Trados (.ttx ファイル) で翻訳し、翻訳のあと、元のファイル形式に変換して編集を行います。翻訳時にタグのエラーをそのままにしておくと、ttx を元のファイル形式に変換 (バックコンバート) する際にエラーとなり、元のファイル形式には戻りません。翻訳時にタグのエラーをなくしておくことで、次の作業も効率よく進めることができます。
では、どのようなエラーがあるのか、原文が FrameMaker の場合 (.rtf.ttx) のエラーをいくつか上げてみます。

原文ファイルが FrameMaker の場合、訳文に「<」「>」が使用されていると、タグと見なされます。原文にない「<Enter>」というタグが追加されたとみなされ、エラーになります。

<:cs "B.Button" 1> は <:/cs> が終了タグです。 <:gt> タグが誤って使用されているため、エラーになります。

原文で使用されているタグは <:cs "B.Button" 1> ですが、訳文中では <:cs "B.Button" 2> が使用されています。おそらく TM 中に <:cs "B.Button" 2> が登録されていて、ファジーマッチをそのまま使用したと考えられます。この場合も、原文にないタグが追加されたことになり、エラーとなります。

これは終了タグの単純な入力ミスです。おそらくコピーして貼り付ける際に誤って貼り付けたようです。

エラーを確認するには、Trados TgaEditor で「ツール」-「プラグイン」の「Verifiers」を選択し、「ツール」-「検証」を実行します。翻訳が終わったら、エラーがないか確認することも大切です。

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