ApSIC Xbench の QA 機能を使ってみよう

ApSIC Xbench の QA 機能を使ってみよう

運動しないのにランニング用ウェアを購入したら、なんだか走れる気がしてきた妄想ランナーの fukazawa です。タンスの肥やしにならないようにしたいです。

今日はこのブログでもたびたび紹介している ApSIC Xbench の機能のひとつ、QA の使い方をご紹介します。翻訳やレビューが進んだ時に使うと便利な機能です。


たとえばこのようなマニュアルがあったとします。


ほぼ同じ手順が繰り返されています。
これを Trados Studio で開いて訳文を入れ、文節を確定してファイルを保存します。
QA 機能を使うため、意図的に間違いを加えています。


ApSIC Xbench にファイルを読み込みます。
(ApSIC Xbench を開き、[Project] - [New] をクリック → [Add] ボタンをクリックしてファイルの種類を選択し、[Next] ボタンをクリック → 今回は [Add File] ボタンをクリックして 1 ファイルを読み込み。[Next] ボタンをクリック → [OK] ボタンをクリック → [OK] ボタンをクリック)

[Project] - [Save as] で任意の場所に保存しておきます。

[QA] タブをクリックします。
何をチェックするかは設定可能なので、チェックしたい項目を選択してください。


[Check Ongoing Translation] ボタンをクリックします。


結果が表示されました。
原文が同じなのに訳文が違うところとか、原文が違うのに訳文が同じところがピックアップされました。

修正したほうがいいのか、複数訳文でいいのかなどを慎重に確認したうえで、バイリンガルファイルを修正します。余計なところを修正しないように注意が必要です。

Trados Studio でバイリンガルファイルを修正して保存したら、ApSIC Xbench で [Project] - [Reload] の順にクリックして読み込みし直します。

もういちど [Check Ongoing Translation] ボタンをクリックします。


エラーが無くなりました。

Trados Studio の場合、バイリンガルファイルで訳文を確定していないと、ApSIC Xbench が文節を認識できないことがあります。本当にエラーが無くなったのか、文節を確定しなかったので認識されていないのかは ApSIC Xbench の画面では分かりません。Trados Studio でバイリンガルファイルに修正を加えたら、必ず文節を確定するようにしておきましょう。

繰り返しが良く出てくるマニュアルなどを複数の人で分けて翻訳・レビューした場合に、不必要な訳文の揺れをなくすのに便利なので、ぜひお試しください。


以前の記事もご覧ください。
ApSIC Xbench (1)
ApSIC Xbench (2)
ApSIC Xbench (3)
ApSIC Xbench (4)


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