Xbench 3.0 のご紹介 (Trados Studio 2014 用プラグインを中心に)

Xbench 3.0 のご紹介 (Trados Studio 2014 用プラグインを中心に)

今年もあと 1 月になりました。冬が好きなので日増しにテンションが上がります。

今回は Trados Studio 2014 用の Xbench のプラグインについてご紹介します。Xbench については過去にも弊社ブログで取り上げていますので、機能の説明についてはそちらの記事を参照してください()。
バージョン 3.0 については、以前ベータ版をご紹介しています。
※2014/12/1時点で最新の、Version 3.0.0 Build 1266 を使用します。なお、弊社環境は Windows 7 です


Xbench は、バージョン 2.9 までは無償でしたが、3.0 からは有償(€99 / 年)になりました。
これは人数×使用年数によるサブスクリプション契約なので、2人分のライセンスを購入した場合、

  • 1人が2年使う
  • 2人が1年使う
  • 4人が半年使う


のような使い方が可能とのことです。詳しくは公式サイトを確認してみてください。

なお、2014/12/1 時点ではバージョン 2.9 も継続して配布しているようです。親切ですね。
それでは本題に参りましょう。


Xbench 3.0 では、新しく Trados Studio 用の TM (*.sdltm)がサポートされるようになっています。


これによって複数の TM を一括検索したり、ばらつきを確認したりできるようになりました。
今回ご紹介するプラグインでもこの機能が活用されています。

Trados Studio 2014 用のプラグインをインストールして Trados Studio 2014 を起動すると、プロジェクトビューに下記のアイコンが追加されます。


これをクリックすると、選択しているプロジェクトのファイルと、プロジェクトに設定された TM を、1 つの Xbench プロジェクトとして起動してくれます。


適当なアルファベットでの検索結果です。
茶色の文字が sdlxliff ファイルにあるセグメント、青色の文字がプロジェクトに設定してある TM の検索結果です。

これまでのバージョンでは、作業中の Trados Studio プロジェクトから Xbench プロジェクトを作成したいときは、Xbench を起動し、ファイルを追加し‥という手順が必要だったのですが、このプラグインによってワンクリックで設定済みの画面を起動できるようになりました。
しかも最初にご説明したとおり、関連する TM も一緒に検索してしまえるので、翻訳中の訳語の選定や用語の確認がさらに便利になります。

一連のソフトウェアはこちらからダウンロードできます。
私は ApSIC 社の回し者ではありませんが、わざわざ有償で購入する価値はあるんじゃないかな、というのが正直な感想です。お試し版もあるようなので、よろしければ試してみてください。

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