出題形式が少し変わった第210回TOEIC公開テストを受けてきました(2)リーディング編

出題形式が少し変わった第210回TOEIC公開テストを受けてきました(2)リーディング編

前回の記事『出題形式が少し変わった第210回TOEIC公開テストを受けてきました(1)リスニング編に続き、リーディング編の感想をお伝えします。 

Part 5: 短文穴埋め問題(40問→30問)

Part 5は設問が少なくなりました。短文穴埋め問題にすぐ飽きてしまう私には非常にありがたい変更です。以前受けたときは固有名詞が多く、数ワードで改行されているので非常に読みにくいと思ったのですが、そのような印象はありませんでした。

ひっかけや難しい単語はなかったように思います。たとえ知らない単語の中から選ばないといけなかったとしても、選択肢の品詞がばらばらになっているものが多かったので、空欄に入る品詞の見当がつけば答えられたのではないでしょうか。 

Part 6: 長分穴埋め問題(3問×4つ→4問×4つ)

問題文の形式が少し新しくなりました。抜けている単語を選ぶほかに、単語ではなく文章を選ぶものと、追加の1文を加えるとしたら最も適切な位置はどこかを選ぶものがありました。いずれもビジネス レターやEmailに慣れていて、流れがすぐ思い浮かぶ人には選びやすかったと思います。

個人的には、設問を見て問題文の該当箇所を見るのではなく、問題文を頭から一度読んでから回答したほうが解きやすいと思いました。

Part 7: 長文問題(Single Passage 28→29 問、Double Passage 20 問→ Multiple Passage 25 問)

大変なことに長文問題が増えました! しかもDoubleがMultipleになりました。

Multiple Passageは3つの文章を読んで答える問題です。3つも読まなくてはいけないので大変なように思えますが、1つ1つの文章は短くなったので、設問で聞かれている箇所が見つけやすくなり、解きやすくなったと思います。

Multiple Passage で使われている3つの文章は、ビジネスメールのやり取りや、返品に関する客と店のやり取り+後日郵送されたお詫びのカードなどです。 1つ1つが少し短くなったせいか、流れが分かりやすくなりました。ただ、Aさん→Bさん→Aさんのやり取りかと思っていると3通目はCさんだったりするので、設問にどのメールが対応しているのかをすぐに見分けられないと時間を損してしまいます。

今回は、3つのうち1つの文章は、ほかのものを読まなくてもそれだけで設問に答えられるもの(例: メールのやり取りから答える設問が3つと、お詫びのカードから答える設問が1つ)がいくつかありました。最後の最後に時間が足りなくなっても、そのような問題を見つけることができれば1問は正解できた可能性がありますが、今後そのような問題が出るかどうかは分かりません。

これも、可能なら頭から全部読んで、それから設問に取り掛かるほうが解きやすいと思いました。つまり速く正確に読めないとつらい...というのは前から変わりないようです。

そのほかには、テキストメッセンジャーでのやり取りの画面がありました。時代ですね。こちらもメールと同様、1対1ではなく複数の人が参加しているので、誰から誰への何のメッセージなのかを取り違えないようにしないといけません。 

 

第210回を受験した感想は以上です。
社会人になって時間がたつほど集中力との戦いになりますが、テンポの良い問題が増えたせいか、途中で気が遠くなることはなかった...と思います。今後受験されるかたの参考になれば幸いです。

またいつか、ほかの執筆メンバーの勉強方法や秘策なども公開されるかもしれません。どうぞお楽しみに。 

* 出題の変更点については公式ページもご覧ください。

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