日本語版には無い○○

日本語版には無い○○

8 月も後半に入りましたが、まだしっかり夏ですね。
みなとみらいの夜はロマンチックです。夏休みのお出かけ先に困っている人は、夕暮れから夜にかけてのみなとみらいがお勧めですよ。

翻訳版」 で思い出したのですが、先日、図書館で 『大投資家ジム・ロジャーズ世界を行く』 (現在は絶版) を借りました。投資に興味のある人ならきっとおなじみの人物だと思います。約 2 年かけて、バイクで世界を旅しながら、訪れた国の現状と、投資の対象としてどうかという鋭い分析を行っています。

この本の話は 20 年近く前のことなので、当時の彼の 「読み」 がその後どうだったかを見ていくのも面白かったです。結構な厚さがあり、通勤の合間にちょこちょこ読むだけでは 2 週間近くかかりました。

最後まで読み終わり、ふぅと息をついて訳者によるあとがきを読んだところ、なんと原書から 7 章近くも省略されていると言うではないですか。旅のパートナーとの細かいやり取りなど、この本の主な読者 (=投資家ジム・ロジャーズのファン) の期待からズレれているだろうと思われるところはバッサリ割愛されてしまったようです。

たしかにダラダラ長くなると途中で投げ出してしまう可能性もありますが、さすがに 7 章もカットなんて言われるとそこに何があったのか気になります。というわけで、原書 『Investment Biker: Around the World with Jim Rogers』 も読み始めました。日本語版から 7 章増えたので、当分のあいだ通勤のおともになってくれそうです。


このような感じで、外国の本や製品をローカライズすると、読者や使用者に配慮して、または戦略上の理由から、一部の内容や機能がなくなる場合があります。最初から知らなければそのままで構わないのですが、オリジナル版にあるものがない、とわかるとなんだか気になりますよね。

普段翻訳していても、日本語版の製品にはこの機能は無いからこのセクションはカットで!と言われると、ちょっと気になってしまいます。


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