パスワードの英語

パスワードの英語

パスワードを作るとき、いろいろと指示を受けることがあると思いますが、どのような英語が使われているか、簡単にまとめてみました。

minimum/maximum length
最短/最長の長さ。8文字以上32文字以下、などのように指定されます。基本的には長い方がいいようですが、長ければいいというものなのかどうかはわかりません。

lowercase/uppercase letters
小文字/大文字。1文字以上は大文字を含むようにしましょう、などのように指定されます。lowercase/uppercaseというのは、活字を使っていたころに、小文字を下の段、大文字を上の段に置いていたのが由来だといわれているようですが、見たことがないのでまったくピンときません。

numerals/numeric characters/numbers
数字。1文字以上は数字を含むようにしましょう、などのように指定されます。アルファベットと数字をくっつけた、いわゆる英数字という意味のalphanumericという言葉もあります。では、non-alphanumericといったら何のことでしょうか。答えは次に出てきます。

symbols
記号。使える記号は......です、などのように指定されます。どの記号が使えるかはまちまちです。Windowsのパスワードにはスペースを使うことができるというトリビアがありますが、シマンテック社のサイトの記事によると、スペースバーは押したときに独特な音がするという弱点がある、とのことで、さすがプロは視点(?)が違うな、と思いました。

begin with.../end with...
......で始まる/......で終わる。アルファベットで始めましょう、数字で始めてはいけません、などのように指定されます。具体的にどのようなメリットがあるのかよくわかりませんが、たまに見かけます。

最近は、パスワード管理ソフトや、パスワード生成ツールなどの使用が推奨されることが増えてきて、いいことだと思いますが、そういったものを使って難解極まりないパスワードを生成しようとすると、ややこしいオプションが出てきます。

allow/disallow repeat...
...の繰り返しを許可する/許可しない。同じ文字の繰り返しを許可するかしないかを指定できます。許可しない方が複雑になるようです。

allow/disallow duplicate characters
文字の重複を許可する/許可しない。30文字程度のパスワードであれば、文字を重複させずに済むはずだと、理屈ではわかりますが、そこまで気にする必要があるのかはよくわかりません。

ambiguous/similar characters
紛らわしい文字。紛らわしい文字の使用を許可するとか許可しないとか、紛らわしい文字の使用を避けるとか避けないとかいうように指定します。oと0、lとIなど、目で見てどうにかしようとしたときに大惨事を引き起こす可能性のある文字を避けることができます。個人的に何度か痛い目をみたことがありますが、パスワードの強度を考えると、どうするか迷うところです。

最後に、わかるようなわからないようなオプションを1つご紹介します。パスワードをpronounceableにするかしないかを指定できる場合があります。pronounceableというのは、発音できる、または読めるということです。母音と子音を英語っぽいパターンで配置することによって、意味がわからないなりにブツブツ呟くことができるものにする、ということらしいのですが、英語ネイティブ以外にとっては、難解なわりにパスワードの強度が大幅に下がるという恐しいオプションです。なんとなくでオンにすることがないようにご注意ください。

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