複数の形容詞を並べる順序

複数の形容詞を並べる順序

もうすぐクリスマスですね。
そんなに若くもないけれど、キリスト教じゃないけれど、街中のイルミネーションがピカピカしているとちょっと浮かれた気分になります。そして、あまり宗教を気にせずイベントを楽しんでしまう日本人のテキトーさ加減がとても好きです。


さて、「かわいらしいモコモコした小さな白い犬がこっちに走ってくる。」というように、形容詞がいくつも並ぶ場合、どんな順序でならべますか?

日本語のテクニカルライティングでは、字数が長い方を先にして並べるというルールがあります。
ですから、
「かわいらしいモコモコした小さな白い犬がこっちに走ってくる。」
または、
「モコモコしたかわいらしい小さな白い犬がこっちに走ってくる。」
となります。

英語のテクニカルライティングでも、やはり並べる順序にルールがあります。
こちらは日本語より複雑で、次のような順序になります。
1. 主観
2. 大きさ
3. 古さ、年齢
4. 形状
5. 色
6. 原産地
7. 材質
8. 目的

これに従うと、
「A cute little fluffy white dog is running toward here.」
となるようです。
これは極端に形容詞が多い例文なので、他の例で考えてみましょう。

木製の古い椅子 → old wooden chair (古さ→材質)
中国の自動車工場 → Chinese car factory (原産地→目的)
プラスチック製の大きい箱 → large plastic box (大きさ→材質)

みなさんもいろいろな例で試してみてください。
英語に慣れている方なら、意外と無意識で正しい順序に並べているかもしれません。

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