Studio 2011 で tw4winMark スタイル付きファイルを処理する

Studio 2011 で tw4winMark スタイル付きファイルを処理する

今日、8 月 23 日は「処暑」。暑さが峠を越し始めるらしいのですが、まだまだ暑い日が続きます。

最近は Studio 2011 でプロジェクトを作成してから ttx にコンバートし、Trados 2007 で翻訳を行っていますが、全く何の障害もなくプロジェクトを作ってサクサクと作業できているかというと、そうではなく、やはりエラーはあります。

プ ロジェクト作成時に「ファイルの追加」で翻訳対象ファイル (doc) を選択すると「開こうとしているファイルにバイリンガル分節は含まれていません。」というエラーが表示され、翻訳対象ファイルとして認識されません。これ は翻訳対象ファイルが翻訳されたファイルであるために起こるようです。ファイルを開きスタイル設定を確認すると tw4win で始まる Trados のスタイルが設定されていて、おそらく英語とは異なる言語が原典で、そこから英語に翻訳されたファイルのようです。


回避方法の 1 つは、ソースファイルを開き、tw4win で始まるスタイルを削除してから、プロジェクトを作成することです。単純な処理で済みます。

もう 1 つは、プロジェクトのテンプレートを作成します。プロジェクトのテンプレートにはファイルの種類別に処理の仕方を設定できます。たとえば、Power Point のノート部分を翻訳するかしないかなどを設定するもので、Trados 2007 では Filter Settings に当たります。このエラーの場合は、プロジェクトの設定でWord の情報にある設定「tw4winMark スタイルが含まれているファイルを処理する」にチェックを入れて、テンプレートとして保存しておきます。プロジェクト作成時にそのテンプレートを使用することで回避できます。

定常的にデフォルトで処理して構わないものは、テンプレートにしておき、そのテンプレートを使用すると便利です。同じテンプレートを使用することで、誰が作っても同じ設定内容で翻訳ファイルが作成できるのもテンプレートを使用するメリットです。

この記事を読んだ人にオススメ