ホットなデータ、コールドなデータ

ホットなデータ、コールドなデータ

自販機の飲み物がそろそろあたたか~くなりそうですね。今回は、IT関連の文書で出てくるホットなものやコールドなものについてご紹介します。
ときどき見かける表現に、hot data、cold dataなどがあります。さて、あたたか~いデータ、つめた~いデータとは、どのようなものなのでしょうか。

ここでいうhotは、よく使われるという意味合いです。coldはその逆で、あまり使われないということになります。
hotなデータはよく使われるので、高速なストレージに入れて近くに置いておくと便利です。coldなデータはあまり使われないので、遅くてもいいのでとにかく安いストレージに入れて......まあどこでもいいのでどこかにしまっておけばいい、ということになります。

身近な例では、ディスクとしてSSDとHDDの両方を使っていると、ホットなデータはSSD、コールドなデータはHDDに格納している、といえます。
身近でないところでは、コールドなデータをクラウドに保存するサービスとして、Amazon GlacierやGoogle Coldlineなど、いかにもつめたそうな名前のサービスがあります。

データの性質に応じて複数種類のストレージを組み合わせて使うことを、階層型ストレージとかtiered storageとか呼ぶようで、日本語でも英語でも似たような言い回しがいろいろあります。しかし特にhot/coldに引っかけたい場合にはmulti-temperature storageという表現もできるようです。こういうものを翻訳すると日本語では無味乾燥になってしまいがちで、おもしろくないような、面倒でなくてありがたいような、複雑な気持ちになります。

hotとcoldの間にwarmが入って3つに分かれることもあれば、キャッシュについてhotとかcoldとかいう場合もあります。興味のある方はそのあたりまで調べてみることをおすすめします。

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