bとBとで困る話

bとBとで困る話

bはbit、BはByteの意味で使うことが多いのですが、なかなか徹底されないようです。だいたいはどちらを指しているのか察しがつきますが、文脈のわからないところで、数だけみてもどちらか判断がつかないことが稀にあるので、困ってしまいます。
これは翻訳するのに困るというだけではなくて、読むうえで困ってしまうという話でもあるので、英語圏の人向けに、b is not BというWebサイトが作られていました。
http://www.bisnotb.com/

このような、ちょっとした1つの目的のために作られた、1ページで完結しているWebサイトが好きなので、今回b is not Bを見つけたときも少し嬉しくなってしまいましたが、よく考えてみると、bはbit、BはByteが徹底されればされるほど、いざ読み間違えたときの損害が大きくなるという問題がありますので、省略せずにbitまたはByteと書くように啓蒙してくれた方がいいかな、と思いました。

kが1000なのか1024なのかわからないという問題もありますが、それを解決するために、キビバイト(KiB)という単位が作られています。こっちは絶対に1024だぞ、ということなのですが、これもやはり100%普及しないかぎりは無用の混乱を招くような気がするので、イマイチ信用できません。

また、millionやbillionを翻訳する際に桁を間違えてしまうというのもよくあるミスです。そういったわけで、数字が出てくると気を使うことが多いのですが、「数字が苦手」というと別の意味になってしまいそうです。いろいろな意味で数字に強い翻訳者になっておきたいものです。

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