【Trados Studio】TMのマッチ率の区分を変更する

【Trados Studio】TMのマッチ率の区分を変更する

昨年末に「干支を食べられる年はめったにないから羊の食べ納めをするんだ!」という意見を見て、なるほどと羊を食べましたが、冷静に考えると干支の動物は意外と食用としてメジャーな気がします(丑、卯、午、未、酉、亥)。ちょっと調べてみたのですが、辰をタツノオトシゴとすると、なんだかんだで十二支すべてが何らかの形で食べられているようで‥人間の欲と好奇心ってこわいですね。hiramaです。なお、ショッキングな内容が含まれるため、調べることはおすすめしません。

弊社では翻訳ファイルの解析には主にTrados Studioを使用しています。Trados Studio 2014のデフォルト設定でファイルを解析すると、指定したTMとのマッチ率が次の区分で表示されます。

  • 完全一致
  • コンテキスト一致
  • 100%
  • 95%-99%
  • 85%-94%
  • 75%-84%
  • 50%-74%
  • 新規作成

ためしに適当なファイルを解析してみました。1.png

この区分は適宜変更できます。[プロジェクトの設定]画面を開いて [言語ペア] > [一括処理] > [一致精度スコア] を選択します。

20160122_2.pngそれでは変更してみましょう。一致精度が50-74%と75-99%の2つになるよう変更します(※100%マッチはファジーマッチとは独立しているため設定できません。「100」を入力しようとするとエラーになるのでご注意ください)。

1行めと2行めの最小値と最大値をそれぞれ変えると、Trados Studioが自動的に行数を調整してくれます。

20160122_3.pngまた、ここでは「値の分割」が使えます。75-99%の区分を、75-89%と90-99%に分けたくなったとします。このような場合は、[値の分割]をクリックします。

20160122_4.png[値の分割]ウィンドウが表示されるので、値の分割基準を設定します。この場合は「90」を入力し、[OK]をクリックします。

20160122_5.png値が変更されました。変更後に再解析すると、指定したマッチ率でのレポートが新しく生成されます。

20160122_6.pngこのように自由度が高い解析機能ですが、実はちょっとした落とし穴があります。記事が長くなってしまったので、こちらについては次回説明させていただきます。

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