not A or B の訳

not A or B の訳

「ブルーダル」ってご存知ですか。みなとみらい線の開通記念で誕生した、ダルメシアン(犬)をモチーフにしたキャラクターです。みなとみらい線にキャラクターがいたんだ、と思ったらブルーダルはみなとみらい線のキャラクターではないそうで、別に「神繍皇女(かんぬみこ)」さんというのがいるそうです。1駅1人で合計5人。これは知りませんでした。

それはさておき。簡単な単語を見たときに頭にパッと浮かんだ訳をあてると、少しおかしな訳文になることがある、という話をこのブログでも何度か記事にしています。今回もその話です。


【not A or B.】

難しい単語は入っていません。
まれに、この文章が「A または B ではない。」と訳されているのを目にします。

何がおかしいのか例文で見てみましょう。
"C-brains is not a bakery or a floral shop."
「A または B ではない。」にすると、
「シーブレインは、パン屋または花屋ではない。」
になります。論理クイズの問題文っぽくて、ちょっとおかしいですよね。
「シーブレインは、パン屋でも花屋でもない。」
が自然な日本語だと思います。

また、友達が次のように話しかけてきたらどう思いますか。
"I don't have an iPhone or an iPad."
「私はiPhoneまたはiPadを持ってない。」→???
「私はiPhoneもiPadも持ってない。」→そうなんだー。

ですよね。
ついでに、辞書(Longman)で「or」を調べてみました。
"used after a negative verb when you mean not one thing and also not another thing:"
「not A or B」は「AもBも~ない」で、どちらにも否定の意味がかかるようにしなくてはいけません。基本的な文法事項を見逃して、うっかり変な日本語にしないように気を付けたいと思います。

----------お知らせ----------

株式会社シーブレインでは、フリーランス翻訳者を募集しています
我こそは!と思ったかたは、リンク先のページに記載されている説明をお読みいただき、要項に従ってご応募ください。

みなさまからのチャレンジをお待ちしております!

この記事を読んだ人にオススメ